こんにちは、かずです。
以前、介護保険のサービス説明をさせていただいた中に「訪問介護」があります。
その中では紹介しきれない位の内容が訪問介護にはあります。
訪問介護で行ってもらえる事は沢山ありますが、訪問介護員はお手伝いさんや使用人ではありませんので頼めば何でも行ってくれる訳ではなく、出来ない事も沢山あります。
訪問介護の「出来る事」と「出来ない事」を知る事で、有効に活用をしながら生活の困り事を減らしていきましょう。
目次
訪問介護

訪問介護とは
訪問介護とは、ご自分やご家族だけでは、日々の日常生活を営む事が難しくなった要介護認定を受けた人に対して、ホームヘルパー等がご自宅に赴いてもらい、入浴や排泄や食事等の介護、掃除や洗濯や調理等の援助、通院時の外出移動サポート等の日常生活上のお世話を行う介護保険のサービスの一つです
そして訪問介護は大きく分けて、「生活援助」と「身体介護」に分かれており、洗濯や買い物や調理等といった生活援助、入浴やおむつ交換等の排泄介助、食事介助等の利用者の身体に直接接触して行われるサービスである身体介護に分かれています。
利用料金は、時間によって分かれており、生活援助よりも身体介護の方が高くなっております。
注意をすることとして、訪問介護はお手伝いさんではないので、何でもしてもらえる訳ではありません。特に同居をしている家族がいる人の生活援助、利用をする本人以外の買い物や洗濯等の家事は出来ません。あくまで「利用をする人のため」のサービスです。
訪問介護の利用料金
訪問介護を利用するに辺りの時間と1割負担だった場合の自己負担料金は以下となっています。(『介護報酬の算定構造(令和3年4月施行版)』(厚生労働省)より引用 2022年01月31日時点)
生活援助
20分以上45分未満 | 183 円 |
45分以上 | 225 円 |
身体介護
20分未満 | 167 円 |
20分以上30分未満 | 250 円 |
30分以上1時間未満 | 396 円 |
1時間以上 | 579 円(30分増す毎に84円加算) |
生活援助と身体介護を行う場合の一部料金
20分以上30分未満の身体介護と 20分以上45分未満の生活援助 | 317 円 |
20分以上30分未満の身体介護と 45分以上70分未満の生活援助 | 384 円 |
20分以上30分未満の身体介護と 70分以上の生活援助 | 451 円 |
訪問介護の出来る事
買い物、掃除・洗濯、調理、入浴介助、排せつ介助、着替え介助、体位交換介助(ベッドで寝ている人の身体の向きを変える)、食事介助、移動・移乗介護等の日常の生活で行う介護を行う事が出来ます。
訪問介護の出来ない事
普段行わないような掃除(大掃除や窓掃除など)、季節の衣替え、医療行為、金銭の管理、お墓参りや仏壇の掃除や水交換などの宗教行為、ペットの世話、留守番、お散歩等は出来ません。あくまで「日常の生活」の支援ですので、その範囲を超えるような内容は難しいです。
また、自宅の鍵を預かってもらいたいという人もいるかと思いますが、安全性の問題から断られる事が多いです.
訪問介護中には、ご利用者がその場にいなければいけません。掃除をしてもらっている最中に、買い物に行ってくる等も出来ません。あくまで「出来ないことの支援」ですので、都合の良いお手伝いさんではありません。
他に出来ない事
訪問介護には他にも利用ができない事があります。
2時間ルール
2時間ルールというのがありまして、訪問介護を利用をしてから同日日に再度訪問介護を利用する場合に2時間の時間を空けなければいけません。ただ、指定訪問介護事業所による20分未満の身体介護の場合と看取り期の対応の場合は例外として認められています。
生活援助中心の利用回数制限
生活援助のみの生活援助中心に介護保険を利用している人には、利用回数の制限があります。
要介護度 | 要介護 1 | 要介護 2 | 要介護 3 | 要介護 4 | 要介護 5 |
利用回数 | 27 回 | 34 回 | 43 回 | 38 回 | 31 回 |
上記以上に利用をするには、各市区町村にケアプランを届ける必要があります。
ケアプランの記載が必要
介護保険のサービスは、基本的にケアプランを元にサービスが行われます。そのため、ケアプランに載っていない事は行ってもらう事は出来ません。買い物援助がケアプランに載っていないが、どうしても買い物に行ってほしいと思っても、そのままのケアプランでは行う事が出来ませんので、ケアプランに載せてもらってから買い物援助をお願いしましょう。
まとめ

訪問介護の事をご説明しましたがいかがでしたでしょうか?
訪問介護でも、出来る事と出来ない事がありますので、それらを知る事で日々の生活も変わって来ると思います。少しでも、無理の少ない生活が出来るようにしていきましょう。
みなさんの生活のお役に立ちましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。